熊じゃありませんよ。
『ほしの』くんの車いすのジョイスティック操作が、難しくなってきました。
そこで、どの位置だったら、操作がしやすくなるのか?検討してもらっています。
支えるところ一つで動きが劇的にかわってくるのが、彼ら筋ジスの特徴。
道具を身体にあわせて調整する作業(適合)が欠かせません。
大きなせなかが、彼らの関わりも支えています。(*^_^*)
熊じゃありませんよ。
『ほしの』くんの車いすのジョイスティック操作が、難しくなってきました。
そこで、どの位置だったら、操作がしやすくなるのか?検討してもらっています。
支えるところ一つで動きが劇的にかわってくるのが、彼ら筋ジスの特徴。
道具を身体にあわせて調整する作業(適合)が欠かせません。
大きなせなかが、彼らの関わりも支えています。(*^_^*)
『とも』くんが車いすを操作するのは、3つのスイッチで。
左手で使っていたスイッチ、最近押しづらくなったので、ほっぺを舌で押す動きを利用して車いすが操作できないかと試行錯誤。
前進を右手のスイッチ、左右をほっぺスイッチ。
これに制御装置を加えて、バックと、チルト操作も可能とします。
毎日、OT室に仕事をしにくる、『とも』くんでしたー(*^_^*)
いつでも、どこでも、特別な道具がなくても始められるを
合い言葉にはじまった、車いすサッカー同好会ですが、
日に日に、観ていてもおもしろいものに仕上がってきました。
特に、人工呼吸器を車いすに装着したら、スポーツなんてって思っている、そこのあなた!
あなどるなかれですよ!
カウンターがあったり、ゴール際のフェイントなど、なんでそんな動きができるの?
ってくらいに、きびきびした動きで、ボールをジグザグに操っていました!
これには、正直驚きました。
マルクス闘莉王のような人がいますよ~。(~o~)
本日は、前々から頼まれていた電動車いす用の制御装置を試しました。
標準コントローラであるジョイスティックの操作が困難になると、スイッチでの車いす操作になります。
市販製品では、例えば今仙技術研究所の場合だと、1点入力・4点入力・8点入力のスイッチ入力のオプションがありますが、力の強さと動ける範囲が狭くなっている筋ジスでは、4点のスイッチさえも、獲得するのが現状です。
そのため、前・左・右用の3つのスイッチを使って電動車いす操作をしているかたがほとんどです。
コレスペメンバーの中の5・6人ほどのメンバーもすでに、スイッチ入力ユーザーですが、3つのスイッチで操作しています。
しかし、電源が切れなかったり、スピードが変えられなかったり、バックができないので「操作性」「安全性」「設置の手軽さ」からいえば、困っているようでした。
そこで、今回の制御装置の出番となるわけです。
仕様ですが、
3つのスイッチをそれぞれA.B.Cとして。
Cの長押しで、電源が入ります。
B+Cの2秒長押しで、モード切り替え。モードは、前進・後進・チルトモードの3種類。
B+Cの長押し5秒で電源が切れる仕組みになっています。
速度の切り替えは、B+C→Aをおしたとき。
2.5キロ→4.5キロ→6.0キロ→2.5キロと切り替わります。
また、緊急停止として、Aの前進スイッチが押しっぱなしになったときに、B+Cのスイッチの同時おしで、停止します。
今仙社の電動車椅子のミニジョイスティック。以前は、タカチのプラスチックケースを流用していましたが、現在は、型どりしたパッケージに収納されています。
しかし、本日一人の青年が。。
「なんか、ごりごりする~」との相談を抱え、OT室に。。
どうやら、ジョイスティックを傾けると、なぜかひっかかるとの話。
そこで、中をのぞいてみると。。。(注意!普通は覗かないように!)
ジョイスティックと外側のパッケージの部分に、ボールベアリングが4個ついており、滑りをよくしているようなのですが、このボールベアリングが、錆びていたよう。。
「汗っかきだからね~(笑)」
とりあえず、ボールを外して応急処置。
彼らの周りには、思わぬ、出来事がまっています。(*^_^*)
動きが少ない筋ジストロフィーでは、残った筋肉の動きを組み合わせて操作に活かします。
彼女もその一人。
手首を支えてしまうと、手首や前腕の動きが制限されてしまうのです。何もなければ、手の自重で身動きがとれない。
そこで、こんな方法を試してみました~。
おさむくんの電動車いすはジョイスティックコントローラではなく、スイッチ操作。
熱可塑性素材を使って右手に一つ。
ジェリービーンスイッチの右足。そして、徳永装器研究所
のホッペタッチスイッチTを顎の位置で使います。
さて、これからは、この3つのスイッチで電源・ティルト・スピードと、前後左右の操作ができるように工夫します。
今仙技術研究所の電動車いす用のオプション品の一つ、フォースセンサというコントローラがあります。
これは、既存のジョイスティックとは違い、IBMのThinkPADの赤ぽっち(トラックポイント)と、似たような構造。ひずみセンサにより左右前後どちらかでもその力を感知するというもの。
この構造によって、動きの範囲が狭くなる筋ジス患者にとって、最高とも思える試用なのですが、中には使いにくさを訴える人もいます。
通常スティックを倒すと、下向きの力と横向きの力の双方に力が分散するように働きます。下向きの力は、重力の力を借りて手の自重などで代償されるように働くので、スティックを傾斜させると、ほぼ横向きの力がなくても操作を可能とします。
このため、フォースセンサのように傾斜しないスティックは持続的に力を必要とするので使いづらさを感じてしまうようになるようです。
さて、新しいフォースセンサコントローラは、誤操作防止用に、指がスティックから離れると、車いすが停止する仕組みになっています。
しかし、爪部など絶縁部で操作はできないため、動きの方向が制限されている筋ジス患者の場合は、利用にあたっては、調整が必要となります。
本来このような使い方はできませんが、とりあえず操作できるように、親指にアルミホイルを巻いてみました~。。
残存筋部位がまだらに残っている筋ジス患者が、2軸の動きを必要とするコントローラを使うためには、ただ、動きが狭く、力が弱いという特徴のみならず、動きの方向を考えていかないと、うまく利用していくことは難しいのかなと思います。
ある養護学校の先生より、お手紙をいただきました。
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---省略
私が知っている生徒たちの、既製品のバックレストシステムを利用した製品は、最初に目指したとおりの姿を維持できないと、いろんなベルト類がどんどん追加されていきます。それは、担当業者様の考えによるものなのかなあと思っていたら、本社のデモでも同じでした。
ベルトを追加していくことを「支持面を増やすから楽になる」と推奨していました。
前任の養護学校時代、同じものを導入した筋ジスの兄弟がいたのですが、コントローラーの操作性については非常に好んでいたのですけれど、ベルト類はとにかくはずしてくれといっていたので‥‥
本校で筋ジスの生徒のシーティングをしたときに、筋ジスの生徒が嫌がること、求めることには一つ一つ理由があるとわかりました。だから、それを考えずに矯正することはできないなあと思ったのですが‥‥
---省略
どうやら、既存のシーティングにみられる、道具や適合方法では、筋ジスの活動をうまく調整できないのではと考えておられるかも少なからずおられるようです。
小さなジョイスティックを操作することで、電動車いすの移動が可能になることもあります。その際は、いろいろな筋肉の運動をあわせて操作をしていることに気がつきます。
電動車いすで移動するためには、操作する機器が必要です。標準では、ジョイスティックと呼ばれる装置が必要ですが、彼らの場合、そのために必要な左右と前後の2軸(XとY軸)の動きが得られるだけの運動がないために、操作ができません。
そこで、3つのスイッチを利用し、電動車いすの操作を可能にしています。
みなさんは、どんな車いすを使っていますか?
外国産?国産?もしくは、ティルト?リクライニング?
でも、それって、なぜ、その車いすなのでしょうか?
数回に分けて、そのあたりを一緒に考えていきたいと思います。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーでは、身体の筋力が低下するために、脊柱を支持できなくなり脊柱変形がおこりやすくなります。
このような、脊柱変形へのマネージメントとしては、
・外科的治療法:脊椎後方矯正固定術など
・保存療法:
理学療法: 関節可動域訓練 ・歩行訓練・起立訓練
装具療法: 下肢装具 ・体幹装具(胸腰椎伸展位)
座位保持: 骨盤後傾位を作らない姿勢を奨励
電動車いすの早期導入
が紹介されています。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーでの脊柱変形の分類は、1975年にWilkins& Gibsonらの分類が知られています。
特徴的なのは、group5のいわゆる、胸腰椎前弯型(左図)と、group2の胸腰椎後弯型(右図)です。
この二つの座位姿勢。両方とも、自分の力では座っていることが難しいため、何かしらの支えが必要になってきます。後弯型では、背もたれに対して、
前弯型では、前面のベルトが必要です。
さて、次回は、これらの脊柱変形での支持のポイントを考えていきたいと思います。
Q.電動車いすのコントローラーの操作がおぼつかなくなってきている方たちが、かなりいまして、良く相談を受けるのですが解決することが出来なくいつも悩んでいました。
よかったら「きのこのこ」の作り方を教えていただけないでしょうか?
少しでもみんなの役に立てればと思い、相談しました。よろしくお願いします。
A.メーカーのオプションを利用することをおすすめします。
車いすで使われているジョイスティックコントローラの多くが、可変抵抗を2つ組み合わせた構造になっています。
図は、10KΩ(MC16(スズキ))のモノが使われています。
『きのこのこ』は、ソニー製PLAYSTATION2のアナログコントローラの部品を流用したものです。この部品は、アルプス製のジョイスティックですが、抵抗値が同じで流用が可能です。
配線は、3本。左右が電源ライン(+-)で真ん中が信号線です。
やはり、ロボット世代としては、変形メカものが大好きなのです。
はてさて、トランスフォームしたこの物体は。。。というと。
『シーティングバギー』という介護用の車いす。
コンパクトにたためば、乗用車のトランクの収まるほど。
開発者は、おなじみ、北海道立心身障害者総合相談所の西村さん。
シーティングバギーのコンセプトは、楽に座れる事はもちろんのこと、調整のしやすさと、使い勝手。
しかし、いくら優れた道具も、各パーツの意味を理解していないと、かえって使いにくいモノに。。私達も要注意です。
八雲病院に入所しているかたは、主に、外泊用の車いすとして利用しているようですよ。