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ひさびさに。。コレスペハローワーク

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みなさん、コレスペハローワークを覚えていましたか。。
実は、進行中の企画だったんです!
コンセプトは!「なぜ、その活動に興味をもったのか?」

職業って決まったものがあるわけではない。自分のできることが、求められたら、いつの間にか、職業になっているんですね。
映画で話題になった、「おくりびと」っていうのもそうですね。

そこで、コレスペハローワークは、仕事に限らず、一芸に秀でた人に焦点をあて、そのこだわりをのぞいてみようというのが趣旨のプロジェクトです。

さて、今回は、我らが「おさむ」くんが、京都からの来客者「くにみつ」くんに直撃です。彼は、現在、理工系の大学生。コンピューターサイエンスを専攻しています。

どんな、おもしろさがあるのか?近日公開です!

コレスペハローワーク fileNo.4

書道とは私にとっての「生き方」を問い続け、「今」の私を表現してくれる

 習字の時間。しばらくやっていませんが、皆さんも、小学校の時、習っていませんでした?墨汁で机を汚したこともあったけ。。
さて、今回は、大阪教育大学大学院美術教育専攻書道専修卒業の、石井誠さんにお話を伺う機会がありました。石井さんのこだわりは『書』。
 
■書道の魅力とは?
「線の芸術。紙に書くということで、失敗ができない一発勝負の醍醐味です。そして書道を書いていくうちに感情移入していき、自分を表現することです。」

■書道で自分のスタイルというものはありますか?
「インスピレーションです。書道で描いていく時、決まったお題を描くのではなく、創造して閃きなど自分の思い通りに書いています。」
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コレスペハローワーク fileNo.4

福祉機器の勉強している私たちの先輩にあたる『なべ』さんに、気になる点を聞いてみました。

・現在どんな仕事をなさっているんですか?
「福祉機器開発のモニターをしています。福祉機器を実際に使い、改善点や感想などを企業に伝える仕事です。また最近は、先端科学研究センターで福祉機器についてのミーティングも行っています。ミーティングでは新しくできた製品の情報を提供しています。」
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コレスペハローワーク番外編 『一人一人が人生の主役』

日頃からコレスペや卒後支援でお世話になっている養護学校 元木先生の登場です!OT室での元木先生は、誰かの傍らで笑っていることが多く、とても話しやすく上手に興味を引き出してくれるムードメーカー?のような存在です。そこで、今回は、僕自身が一番身につけたいスキル「コミュニケーション力」を取り上げ、教師である 元木先生にせまってみたいと思います。

■「 教師 元木 」

・「先生になりたい!」と思ったのは?
ファイル 317-2.jpg「親の仕事が教師と保母ということもあり、特に教育関連以外の職業のイメージを持たないまま、教師の道を目指し始めた。。。というのが正直なところかな。。
 もともと家庭科の先生になろうとしていたんだけど、養護学校での教育実習で、言葉のしゃべれない自閉症の女の子との出会いから、特別支援教育へ次第に興味がうつっていきました。
 養護学校では、遊びを通して生徒を引き出す機会が多いのだけど、はじめは、実習指導の先生から「生徒と遊んでください。」と言われても、どうやって遊べばよいのかさっぱり、わかならなかった・・・。でも、ちょっとしたことかな。一緒に同じことをしてみて、その子の世界に入っていけたとき、一緒に笑いあえたんだよね。この出会いや、「個人にあわせた教育内容で1人1人を大切にする教育」に関心を持ち始めたのがきっかけです。」

・教師になる前となった後でイメージの違いなどはありましたか?
「まずは仕事内容です。教師の仕事は、意外と事務作業も結構多いのだと知りました。それと、自分の事になりますが、『先生はこうじゃなきゃいけない・・・。』と考えてしまい、しばらく『教師のプレッシャー』という目にみえないものに囚われていましたね。」

今もですか?
「全くないと言えば嘘になりますが、でも海外旅行をキッカケに変わりました。日本では当たり前だと思ってることが、海外では全然違ってさまざまな価値観があることに気づかされました。
ちょっと、視点をずらしてみると、まったく違って見えることがある。この経験は私にとって大きく、『こうじゃなくてもいいじゃない!』と思えるようになり、今の私自身の生き方を支える大事な出来事になっています。」

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コレスペハローワーク番外編「私の職業です!」

皆さんは理学療法士(PT)という職業を知っていますか?僕たちの訓練を行ってくれる人達です。今回は「好きなタイプはビールのようなコクとキレ」と話す、理学療法士である『ゆうき先生』に理学療法士について尋ねてみました。

どうして理学療法士になろうと思ったんですか?
ファイル 304-1.jpg「うーんとね。私が高校一年生のときかな。担任の先生が紹介してくれてね。最初から人が見える仕事がしたいと思っていたんだよねそれと、ずばり一人で暮らせるぐらいのお金を稼ぎたかった!(笑)理学療法士のことを調べて、一番始めに見た本が小児リハビリの本!・・・だから、正直言ってどんなことをするのか深く考える間もなく理想と想像だけで決めちゃった。そして通った学校は家から通える専門学校。近いのが一番!」

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コレスペハローワーク番外編「転職そして作業療法の道へ」

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 転職を考えたことはありますか?
以前は『デューダする?』と、少しでも自分にあった職業を探そうと、転職ブームの時期もありましたが、仕事を変える時はどんなきっかけなんでしょう?
今回、イベント関連の会社から、異業種である作業療法士(OT)の養成校の道を新たに選んだ『うら』さんに聞いてみました。

■これまでの仕事の経緯は?
「ファッションの専門学校を卒業をし、ファッションショーやヘアーショー、各種のイベントを企画する会社に5年間勤め、現在はOTの勉強をしています。」
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コレスペハローワーク番外編「リハビリと教育と趣味を兼ねた、生涯スポーツ」

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本日は今年最後のプール活動日。
「今日は午後からプールなんだよ!」と楽しげに話してくれる在校生。でも、つい数年前までは、「車いすユーザーがプールだなんて!!」「おぼれたら誰が責任をとるんですか?」とリスクの前に議論が進まない大きな壁がありました。これは、学校だけではなく、私達を含め多くの支援者にとっても同じで、「障害を持つからあたりまえ」と、障害のラベルから脱却できなかったことによります。「それでも、泳ぐことの楽しさを味わって欲しい!」学校と病院に風穴を開けた、池田哲也先生に、秘めた思いを聞きました。

■ハロウイック水泳法とは?
「ハロウイックは、水流と浮力を利用した水泳法で、これまで60年以上も世界中で愛され大切に育てられています。潜ったり回転したり、とてもバリエーションが豊富で、上達に合わせて技術を客観的に評価することもでき、筋ジストロフィーを持つ生徒には、「呼吸リハビリ」としても最適なスポーツといえます。
 日本でもこの水泳法を取り入れたいと考えている学校も多くあり、「教育とリハビリ」を融合した実践を試みている所です。」
■何故八雲養護学校でも行おうと思ったのですか?
「それまで、多くの活動が出来なくなることは、筋ジスの生徒にとって当たり前のことだと感じていました。しかし、筋ジス協会の冊子「スポーツ挑戦しよう2」の記事で、障害を持つ生徒達が、自由にプール活動ができることを知り大変驚きました。出来ないことも多いが、工夫すれば、できることもあるんじゃないか!まずは一つ一つを形にして生徒と一緒に共有していきたいと思いました。」
■不安はなかったのですか?
「うーーん。。。不安しかなかったです(笑)。しかし、それではまったく進歩がないので自分自身の不安を取り除くためにも、八雲病院の医師、PT、OT、看護師など、多職種を巻き込み、安全の基準を考えたり、実際にすでにプールを導入している学校を見学し、不安の壁をよじ登れるよう努力しました。」
■体験した生徒からは、どんな感想がありましたか?
「初年度にプールに入った生徒の7割からは、「泳げた、体が動いた」の感想が多く聞かれました。翌年には「もっとバリエーションを増やして欲しい、プログラムが子供っぽい」といった内容です。そこから感じたのは、水の中で泳いだり体が動くことを一度経験すると、すでにそれは当たり前のことになり、次はもっと水の中での活動を楽しみたいと気持ちがだんだんと変っていくのが、人の興味の移り変わりなんだと感じました。私はそこに、困難さのためにあきらめ易い状況にある生徒達の、自尊感情(セルフエスティーム)を改善させるキーワードがあるのではと考えています。」
■先生自身の気持ちの変化は?
「プール活動は一人では始められません。多くの人の協力が必要です。しかし、ただやってみたいでは、人を動かすことはできません。人を納得させるためには、リスクと効果の整理が大切です。その上で、頭であれこれと考えているよりも、まずは実践し見える形にしていくことで、周囲の不安も次第に変っていき、自分自身も自信が持てるようになるということを気づきました。これは、生徒も同じであり、なによりそのことを一番教えられたのは自分だったと思います。
 毎年、初めてプールに入る生徒はいつも顔が引きつっていて緊張感がありありです。それが2年目には、余裕をもって楽しめるように成長しています。学校の教員、生徒など体験した人が多くなればなるほど、より自信をもってスムーズに活動を行われていると感じました。ハロウィックも今年で4年目です。以前のように、はじめから説明しなくても皆さんが理解してくれるようになりました。しかし、そういう安心にこそリスクが巣くいます。自分の行動が過信にならないように気をつけています。 
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■「ハロウイック通して学んだことを教えてください。」
・「呼吸リハビリの大切さ」
 「呼吸がいかに大切で、延命の意味を考えました。いかに元気に過ごせるか、大切な課題であると思います。
・「教育的な意義がある活動」
 同じ水泳であってもただ楽しいだけの水遊びとは違い、常にどんな授業・課題にもテーマが必要。テーマがあるからこそ生徒も教員も共に成長していくことができる。このハロウィックの導入で、教育の本来の課題を問い直すよい機会になりました。
・「教育と医療との協働」
 学校も病院も気持ちを1つにして生徒=患者の為に協働できることが分かりました。それまで行事というと学校側だけで企画していた面が多分にありました。しかし、全てを教員で囲い込むのではなく、多職種(医師、看護師、PT、OT、教師)などとベストな支援ができることで、生徒をよりのばす効果があることを感じました。知識、技能、行動力!プロの力が必要です。
・「環境作りの大切さ」
 障害がある・ないにしろ誰でも困難さを抱えると、出来ないのは仕方がないと諦めてしまうことがあります。しかし、努力すればできるようになることはたくさんあります。努力してみようと自分で思えるか思えないかは、課題を達成できるための道具や、一緒に考えてくれる人のネットワークが大切なんです。
・「リスクの管理」
 安心は自分で体験してこそ得られるものです。例えば、「畳の上の水練」の言葉通り、やってみないで心配しても、いつまで経っても安心は得られません。だからこそ、十分に安全を確保して不安の壁を乗り越える必要が、教師も生徒にも必要なのではないかと思います。
■今後ハロウイック水泳法をどのように発展していきたいですか?
 「全国展開して、みんなが楽しんでもらえたらいいと思います。全国の特別支援学校でノウハウを積み重ねて、八雲養護に教えて欲しいです。」
■最後に池田先生のプールに対するこだわりを教えてください。
「リハビリと教育と趣味を兼ねた、生涯スポーツになることを目標にしたいと思っています。今は、在校生だけのプール学習となっているので、是非とも卒業生も参加して楽しめたらいいなと考えています。馬場君も一緒に入ろうね。」
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編集後記
 新たなことに挑戦することは、様々な問題点にぶつかるものだと感じました。人の気持ちや、環境だったり、どう連携したらいいかなど、多くのことを自分に照らし合わせながら考えました。今回の取材を通して感じるのは、それでも成功した時の喜びはやはり大きいんだな!です。
 僕自身も「スポーツライター」に向けて挑戦しています。ただただ、スポーツが好きだからのきっかけで始めたことですが、今の悩みは、言葉でどう表して良いか。。。まさに悪戦苦闘の日々です。新たな挑戦には大きな壁があります。その壁を越える為に、やれることを精一杯やっています。
by たくや

コレスペハローワーク番外編「スポーツとは人生そのもの」

コレスペハローワーク番外編では、裏方の先生にスポットをあて、支援とは何かをインタビューします。
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皆さんは日頃どんなスポーツを楽しんでいますか?
通常校から八雲養護学校へ転校してくる生徒の多くは、体育の授業でも点数係や審判の役割のみで、実際にスポーツをした経験が少ないようです。しかし、僕らもスポーツを楽しみたい思いは同じなんです。最近八雲病院で盛んなのが、直径10センチほどの玉を追いかけるフロアホッケー。この競技に、もっとそれぞれが活躍できる要素を取り入れられないか?養護学校の野本先生の挑戦が始まりました!
■ローボールとは?
「これまでのフロアホッケーは、一つのボールにみんなが群がるばかりだったよね。そこで、ポジション制を取り入れて、それぞれの動ける範囲を制限し、チームで協力して試合を進められる工夫をしました。」
1チームは4人編成。
・攻撃を担当するフォワード(FW)は相手の陣地を動く。→1名
・守備を担当するのがディフェンス(DF)。攻めてきた相手から自陣を守る。→2名
・攻撃と守備の両方を兼ね備えたポジションがリベロ(LO)。相手と自分の陣地を自由 に移動できる。→1名
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「ローボールの最大の特徴が、この各ポジションの動ける範囲が決まっているところ。ちなみに、「ローボール」のネーミングは、ゴールの形状が籠(かご:ろう)状からつけました。」
■ローボールをつくろうと思ったきっかけは?
「一つは車いすで楽しめるスポーツが少ないこと。もっと車いすで楽しめる新しい競技があったらいいなと思ったのがきっかけ。そして、攻撃が苦手だけど守備が上手い人、守備が苦手だけど攻撃が得意な人と、普段のみんなの様子をみていて前からいろんなタイプがあるんだなって感じていたんだ。そこで、各自のプレースタイルを活かしながら、ポジションによって活動する範囲が決められているスポーツだったら、どうだろうと考えたんだよね。」
■ローボールを行った際の手応えはありましたか?
「最初は正直、生徒のウケがよくないようだったら2~3回やって止めようと思っていたんだ。でも、蓋を開けてみるとびっくり!実際、それまであまり活躍できていなかった生徒にも、ちゃんと見せ場がある!それまでのフロアホッケーでは、沢山の人がボールを追い回すので、ボールがなかなか動かなく、試合にも変化がなかったよね。それが、ボールが動くので、見ていて面白い。プロ野球やプロサッカーの観戦のように、みせる競技になったと思うよ。なにより、みんなの良さが発揮出来ることが良いよね。」
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■ローボールを創って先生の心境の変化はありましたか?
「今回、初めて0からスポーツの競技を考えたんだよね。ずっと考えにはあったんだけど、これまでのみんなとの取り組みがあったから形になったんだと思うよ。まさに4年間の集大成・・結晶だね。ニーズを形にしていく力。そう言うことに改めて気付かされかな。スポーツってのはホントに工夫しだいで色んなモノを生み出せるね!」
■これからの車いすスポーツについてどう思いますか?
「それでも、まだまだ車いすで楽しめるスポーツは少ないよね。だからどんどん自由な発想をして貰ってみんなと一緒に創っていきたい。八雲でやっていることを全国に広めて、いずれは全国大会とか世界大会などが出来ればいいよね。そしていつか車いすスポーツという垣根が外れて、誰もが楽しめるスポーツの一つになればいいと思う。スポーツをするのに必要な道具が『車いす』という風に。そうなれば、スポーツとして健常者・障害者の区別が無く、みんなで出来る可能性があるんだ。ローボールはそういう可能性を秘めてる競技だと思うよ。」
■最後に、先生にとってスポーツとは!?
「『本能かな。。身体が自然に欲する欲求であり、人間が本来持ってる楽しみの一つだと思うよ。そしてスポーツとは人生そのもの!!』
 スポーツには他人と競ったり、自分と競うものがあるんだ。他人と競うスポーツは突き詰めれば勝つか負けるかしかない。『勝つためにはどうすればいいのか』と考えていくと物事の考え方、思考がシンプルになるんだよね。それはスポーツ以外の色んな事に応用できる。自分の考え方の基本になってるんだよね。悩んだときこそシンプルに考える。そうすると意外と、『自分が今何をすべきかという答えが』が見えてくるんだ。
 また自分と競うスポーツは自己鍛錬にもなる。例えば自分にとってはマラソンなんかがそれで、壁を乗り越えたときの充実感や、自分に勝ったときの達成感とかが、自己鍛錬に繋がると思うんだ。スポーツをやってきて、スポーツから学んで来たことは多い。『だからスポーツとは人生そのものなのさ!!』」
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■編集後記
 今回は、ローボールについてのインタビューでしたが、車いすスポーツ、健常者と障害者など、色々な視点があることを、気づかせてくれる良い機会を貰いました。
 僕もローボールをプレーしていますが、作戦一つで勝敗が左右します。個人の車いすの特性、プレースタイル(攻撃的・守備的)、性格(凶暴・憶病)も需要な要素です。このような多くの視点で勝利を目指すために知恵を絞るローボールは凄く面白い!これが野本先生のいう『勝つための視点』なんだと感じました。
 僕は、八雲に来る前まで車いすスポーツの経験がなかったのですが、やっぱりこういう楽しい競技は、全国の何処でも行われるべきだと思います。大切なのは、八雲でやっている車いすスポーツを全国に広めることと、もっと楽しいスポーツを創ることだと思います。
野本先生、ありがとうございました!

by よなっち

コレスペハローワーク fileNo.3

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「自分の中の引き出しを増やしていく事」
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・勉強をする意味とは?
 みなさんは勉強は好きでしょうか?「勉強が難しい」とか「勉強がつまらない」などの理由で、ほとんどの人が好きだと答える人はいないと思えます。ですが義務教育が中学校で修了しても、高校・大学・専門学校などと進学をするのが今では当たり前となっています。そんな勉強をする意味とはいったい何なんでしょうか?その理由は好きではない中でも、将来の職に就くためであったり、自分のスキルアップのために進学しているのだと思います。自分の興味のある科目を専攻し、少しでも「知ることは楽しい」と思えれば、勉強を好きになれるのではないのでしょうか?
 今回、「コレスペ・ハローワーク」第3回目は、入院生活をしながら日本福祉大学の通信教育部福祉経営学部に通う『かなさん』を紹介します。「勉強」とは何か?その思いを聞きました。

・今、どのような勉強をされていますか?
「福祉に関わるを勉強をしています。今年は、社会福祉学・精神リハビリテーション・社会保障論などの10科目を履修しています。」

・どのような方法で学習をされていますか?
「テキストを読んで勉強しています。わからない所はインターネットなどで調べて、学んでいます。年に4回、科目終了前にテストがあって、それを取れば単位が取得できます。また1度落ちても同じ科目は2回まで受けることができます。」

・以前、放送大学をしていたと聞きましたが、始めたキッカケを教えてください。
「放送大学を始めたのは24・5歳の頃です。高校を卒業してすぐは『もう勉強はしたくない』と思っていました。この頃は自治会の仕事が忙しかったので、自治会の方に力を入れてましたね。ですが自治会の仕事などがない時は、ほとんど時間を持て余すようになっていました。そのうちにもう1度勉強をしたくなったという事と、ちょうど24・5歳の頃ぐらいから周りの友だちが放送大学をやっていたという事があり、福祉や心理の勉強を始めることにしました。」

・放送大学から日本福祉大学へ切り替えた理由を教えてください。
「放送大学を始めてからもずっと『福祉の勉強をしたい』と思って、もっといい学校はないかと探し続けていました。その一つが日本福祉大学でした。日本福祉大学は、『福祉の専門』という事と、試験がインターネットでできるというのを知ったので、日本福祉大学に決めました。30単位くらいを放送大学で取っていたので2年生から編入し、現在は3年生です。」

・勉強をすることでの気持ちの違いや生活の変化はありますか?
「ハリができましたね。それに試験前には勉強したりと、生活にメリハリがつきました。あと気持ち的には『私がんばっている!』という感じがあります。」

・勉強を続けるモチベーションを教えてください。
「せっかくやるからには『卒業したい』というのが一番にありますね。それに卒業とともに資格も取得できるので、それもやる気につながっています。
 勉強をすることで、知りたい事や興味のある事を知ることが楽しくて、『もっと知りたい!』と思いますね。」

・勉強をしていて良かったこと何ですか?
「勉強することで、世の中の動きやニュースで話題になってる『自立支援法』や『介護保険』などを、知る機会が増えた事ですかね。」

・日本福祉大学を卒業した後はどのようにしていきたいですか?
「小さい頃から入院をしているのですが、自分と同じように入院をしている方の話を聞いていけるような仕事がしたいと漠然と思っています。ソーシャルワーカーなど。社会福祉士も考えたのですが、実習があるので現実的には、難しいかなと思います。」
 
・これから日本福祉大学など進学を目指している人へのメッセージをお願いします。
「インターネットで試験ができるので、体の負担は少なくすることできます。自分のペースで勉強することは楽ですが、それではモチベーションを保つのが難しいです。一緒にやっていく仲間とかがいたら、お互いに刺激になっていいのでは?と思いますね。みんなで高め合っていけたらいいですね。」

・編集後記
 今回は3回目にして初めて直接インタビューをさせていただきました。やはり緊張してしまい、前の日の夢にまで出てきました(笑)。今まではメールでのインタビューで、そちらの方も緊張したのですが、相手を直接見てインタビューをするので、全然違う雰囲気でした。「徹子の部屋」の黒柳徹子は凄いなーと改めて思いましたね。
 僕は勉強の持続性があまりある方ではないので、今回、『かなさん』に「勉強を続けるモチベーション」という事を一番聞きたい質問でした。卒業後の明確な目標や「知ることは楽しい」と思う姿勢が大切なんだということを教わることができました。いつか『かなさん』がソーシャルワーカーなどの仕事に就けるような気がします。またその時はインタビューをさせていただければ、嬉しいです。。
(おさむ)

コレスペハローワーク fileNo.2

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「自分を表現するもので自分を輝かせてくれる大切な宝物」
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さまざまな「お絵描き」
 幼い時にクレヨンを片手に初めて「お絵描き」をよくするものです。だんだん大人になっていくと絵を描く回数が減り、イラストの仕事の人や趣味の人以外はほとんど描くことがないと思います。中には「お絵描き」をしたいけど、身体的な理由で描くことを断念している人もいるかと思います。しかし、視点を変えてみると「お絵描き」というのは単なる絵だけではないのです。「言葉のお絵描き(詩)」というものもあるのではないでしょうか?自分の心を表現するということには違いがありません。双方が「お絵描き」なのです。
 今回、「コレスペ・ハローワーク」第2回目は北海道八雲町で以前絵の活動をしていた工藤靖也さんを紹介します。「お絵描き」とは何か?その思いを聞きました。
 
絵を描き始める事になったキッカケをなんですか?
「絵を描き始めたのは、知り合いのブログで『下手さを競い合うお絵描き大会』に参加したことがキッカケですね。最初は自分のパソコンにお絵かきソフトが入っている事すら知らなかったのですが、とりあえず描いてみたら思った以上にうまく描けたこともあり、それから本格的に始めました。
 結局のところ知り合いの影響と言うことになりますが、人をたくさん知っていることは自分の可能性を広げるということを改めて実感したできごとでしたねー。」

絵のどのあたりに一番魅力感じますか?
「絵の目的によっても違うと思いますが、自分の目で見たもの、自分の心で感じたものをどれだけそこに再現できるのか。そして、ほかの誰かが自分の絵を見た時に一体何を感じるか。そのギャップも含めて、すべてに魅力を感じますね。それは自分で描く時も人の絵を見る時も変わらず、同じ目線で絵を楽しんでいます。」

どのような方法(工夫)で絵を描いていますか? また苦労する部分は?
「パソコンの操作はトラックボールを唇で動かして、クリックのみ右手のマウスで行っています。たまたまこのやり方だったので、絵を描けるようになったとも言えるでしょう。 苦労する部分は光の表現です。ただ明るい色を使っただでは光ってるようには見えないですし、影として暗い色を使ったりといろいろ苦労してます。」

絵を描くにあたって何か勉強をされましたか?
「特に勉強はしていないです。自分の感覚だけで描いていますが特に何かあるとすれば、子供の頃に趣味で漫画を描いていた事と、高校の頃に『ボブの絵画教室』というTV番組を見ていた事が影響しているとは思いますね。『ボブの絵画教室』は、30分で美しい風景を描いてしまうという魔法のような番組で、ボブロスさんが編み出したという技法となによりもその絵の美しさに惚れ込んで、いつも楽しく見ていました。」

描いた絵をどこかで発表されましたか? その時にいろいろな感想をいただいたと思いますが、その中で心に残った言葉を教えてください。
「絵はブログとホームページ上で発表しています。あと函館養護学校長のご好意で、母校の校長室に何点か飾っていただいています。一番心に残っている言葉は『写真だと思った。』でしょうかね。ほかにも動物の絵の時には『毛がフサフサしてとてもリアル。』や『目が生き生きしている。』と言ってもらえた事が嬉しかったです。」

絵を描いて収入を得ているとお聞きしましたが、どのようなことがキッカケだったのかその経緯をぜひ教えてください。
「絵を始めた当初から、僕の絵を見てくれていたブログの知り合いの方から『亡くなった父の顔を描いてほしい。』と頼まれた事がキッカケです。1点3千円でやっていたのですが、その方には3点も頼んでいただいて、プロとして育てていただいた気持ちでいっぱいです。」

絵を描き始める前と後ではどのような気持ちの違い・生活の変化がありましたか?
「生活に張りが出ましたね。それまでにも通信制の大学で勉強したり、英検にチャレンジしたり、ブログを書いたりと様々な事に楽しみながら挑戦してきたのですが、絵もそのひとつです。プロとしての苦労もありましたが『仕事』という夢も実現できたので、僕にとって大きな自信をもたらしてくれました。そして、とても充実した時間を過ごすことができたと思います。」

憧れている画家は?
「さきにお話したボブロスやモネ、ルノワール、日本人では笹倉鉄平さんや河合正嗣さんなどですね。ボブロスの風景画はとても美しく神秘的なたたずまいも素敵なので僕の目指す所でした。また河合正嗣さんは、僕らと同じ筋ジスの方ですがとても素晴らしい絵を描いています。」

今後の活動についてお聞かせ下さい。
「最近は、トラックボールを動かすのにアゴが痛くなってしまうので、絵はひとまず終了しました。今は『言葉のお絵描き(詩)』をしていこうかなぁと考えています。何か新しいやり方で納得がいくことであれは絵に戻る可能性はありますが、今度は詩の道で自分を表現していきたいです。」

最後に、これから画家を目指す人へのメッセージをお願いします。
「とにかく心のままに、自由にペンやマウスを動かし発想することが大切ですね。僕も元々画家になろうと思っていたわけではないし、楽しんで描いてるうちにだんだんこうなったと言うのが正直な所です。できるかどうかは二の次にして、とにかくやろうとすることで道は開かれます。例えそれがどんなものになっても、ひとつひとつがんばったことが自分の実績と自信にもなるので、必ず次の何かにつながっていくはずだと思います。画家を目指すなら後先なんて考えずに行ける所まで、どんどん突き進んで行くのがいいと思いますよ。」

編集後記
 今回、2回目のコレスペ・ハローワークということで工藤靖也さんを紹介させていただきました。まだ2回目という事もあり、慣れない部分や不安な所もありましたが、工藤さんの優しい励ましの言葉に心が助けられました。また絵以外にもさまざまの事に「チャレンジ」する姿勢がとてもすばらしいです。何かに「チャレンジ」することで、充実した時間を過ごすことができ、さらには別の可能性ともつながっている気がしました。
 現在は詩の方で「チャレンジ」するみたいですが、いままでの経験をさらなる活躍を期待しています。そして新しいやり方を発見したら、絵の方も始めてほしいと思います。

 by おさむ 
あおぞら気分は、こちら

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お知らせしていた、『筋ジスのハローワーク』を『コレスペ・ハローワーク』と名前を変更して、第一弾が完成しました(*^_^*)。
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File:01 山口渉太(SHOMAN)さん

「楽しむものであり、それを通していろんなことを学べるもの」

「音楽」ってなんだろう?
 どこからか聞こえてくるリズム。ある人はジョギングしながらiPodでお気に入りの曲を聴きながら、または楽器を演奏したり、カラオケで熱唱している方と、私たちの日常では、耳にしない日がないほど、「音楽」が身近に存在しています。
これらの音楽を構成している「曲」には、一人一人の作曲家の思いが込められています。
「コレスペハローワーク」第1回目は、北海道の東に位置する中標津町で作曲活動をしている山口渉太さん(以下SHOMAN)を紹介します。作曲とは何か?その思いを聞きました。

・作曲を始めたキッカケはなんですか?
「元々、曲を聴くのが好きだったという点ですね。そのうち、だんだんと『音楽で何かをやりたい。』と思うようになりました。
僕の場合、筋ジストロフィーなため、楽器を使って演奏することができません。でも、自分にもできる何か良い方法がないだろうか?と探していたところ、インターネットで音楽素材集(サンプル)を組み合わせて作曲できる方法を知ったので、最初はそこから始めました。その後、サンプルを使う作曲ではだんだんと物足りなさを感じてきて、『自分のオリジナルのメロディーとかも作りたいなあ』と思い、作曲の勉強を始めました。」

・作曲の勉強というのはどのようなものですか?
「まず、音楽理論を勉強しました。どのような内容かというとコードの仕組みやコード進行、インターバル(音と音の差)などなど・・・。なんだか難しそうですが作曲の基本となる?ものです。応用的なものではネット配信されてるカラオケのデータ(MIDI)をダウンロードして、音楽制作ソフトで開いて楽器の使い方を学びました。」

・どのような方法で作曲をしていますか? 苦労する部分は?
「シーケンサー(自動演奏装置)を使います。楽器を選んで、常に再生にした状態で音符を打ち込みます。打ち込んだ部分が繰り返し演奏されていきます。イメージをうまく表現できない時に苦労しますねー(笑)。」

・作曲のどのあたりに一番魅力を感じていますか?
「音楽はある程度理論に沿っていれば、何をやっても自由な点に魅力を感じますね。要は聞いてみておかしくなければ良いわけですから、自由に行動をとれない僕にとっては、大袈裟かもしれませんが世界が広がったことですかね。」

・作曲活動での今の調子は?
「作曲を始めて2年目になるのですが、いままで作った曲は10曲ほどで、気が向いた時やその時の体調面で影響がでない程度に活動しています。ジャンルはテクノポップ、ロック、バラード、ピアノ曲などと様々です。最近は、『客観的に判断してもらい、コメントを参考にして次に活かして行けたら』と、音楽投稿サイトやコレスペに投稿しています。今のところ、ネット友達の詩に曲を付けたり、投稿した曲が着歌で配信されたことがありました。」

・作曲を始める前と後ではどんな気持ちの変化がありますか?
「作曲を始めて、音楽を聴く時も細かい所まで意識するようになり、今までよりも音楽自体をより楽しめるようになりました。今では暇なときにも作曲のことを考えています。人生に『作曲』が加わったことで、僕にとって、色んな意味で世界が広がったという感じがありますね。」
 
・憧れている作曲家は?
「小林武史さんや原一博さんですね。小林武史さんは、ミスチル、サザン、レミオロメンなどのアレンジ(編曲)をしている方でアレンジのテクニックも素晴らしいですし、情緒的なメロディーを作ることにかけては右に出るものはいないと思います。原一博さんはBOAなど、avexのアーティストに楽曲提供したり、アレンジをしたりしている方です。ダンスナンバーを主に書いています。こちらも、アレンジのテクニック、メロディーのセンスは素晴らしいと思います。」

・将来的にはどのような作曲活動をしていきたいですか?
 「自分の音楽スタイルを確立させて、『SHOMANワールド』と言われるような曲を作っていきたいですね。仕事としてやるには、まだまだハードルが高いのですが、いつの日か自分のCDを作ったり、誰かに曲を提供したいです。」

・最後に、これから作曲家を目指す方へのメッセージをお願いします。
 「作曲家というのは偉大すぎるので、自分で作って聞いて楽しめるかどうかが大事だと思います。趣味で作る分には、好きにやっていいので自由に作っていきましょう。難しいことも挑戦し、あきらめずに続けることで感覚を掴むことができ、腕を上げることができます。感覚を養う事、『才能がないから…。』と思わずにとにかくやっていく事が大事です。趣味で終わらせるのか、それを通して何かを感じようとするのは、それぞれだと思います。」

http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a048282
編集後記
 今回、初めてのインタビューの仕事だったのですが、意外と相手のことを聞き出すための質問を考えるのは大変だということが身に浸みて感じました。初めての事だったので、いろいろとご迷惑をかけてしまったかもしれませんが、少しでも作曲の魅力を皆さんに伝えることができたのではないかと思います。興味を持たれた方はどんどん作曲を始めてみてください。 まずは、「できること」を見つけることで、生活にハリや、これからの可能性を広げていくことができるのではないでしょうか。SHOMANさんの今後の活躍が楽しみです。

今後、SHOMANさん監修、『はじめての作曲講座』をコレスペで紹介する予定なのでお楽しみに。

『筋ジスのハローワーク』取材担当決定

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いよいよ、『筋ジスのハローワーク』が動き出しますよ!!!(^^)!
取材担当は、『ヤンキー』さん。
「あ!こんな仕事があるんだ。僕にもできそう。やってみたい!!」って感じてもらえるような記事作りのため、質問作りに励んでいます。
よい答えを導き出すには、心をがっちりとつかむ、質問力が必要なんですよ。
シリーズに共通する質問は
・はじめることになったきっかけは?・苦労する点は?・生活への変化は?・感想や意見で心に残っている言葉は?・憧れている方は?・あなたにとって○○とは?・○○を目指す人へのメッセージをお願いします。
などなど、こんな感じで、いろんな特技にズームイン(^_^)v
お楽しみに!!

筋ジスのハローワーク

村上龍さんの「13歳のハローワーク」をご存じですか?世の中にはいろんな職業がありますよね。ページをめくる度にわくわくします。
ファイル 172-1.gif13歳のハローワーク公式ページ

この筋ジス版がつくれないだろうか?
「あー。こんな人がこんな苦労をして、今こんなおもしろことをやっている。」
決して、収入を得ていることは関係ありません。自分にこだわり熱中できるものを持っている人を紹介していきたいと思っています。
「筋ジスのハローワーク」
お近くで、こんなことをしているおもしろい人をぜひ紹介してください。

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