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もし、横になって動けなかったら。。。

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どうしますか?

これは、先日のコミュニケーション支援技術研究会で静岡県立こども病院作業療法士鴨下先生の講義での一場面の再現。

二人ペアになって、一方が側臥位になって、瞬き以外はぴくりとも動かせなくなったとして、支援者は、どうコミュニケーションをとっていくか?というもの。

実際目の前にしてみると、意外と「どうしよう」と自分のことが中心となってしまい、それだけで焦っちゃうもの。。(^_^;)

堅い床に、ただ黙って横になっていると、痛いのを通りこして、「なんか悲しくなってきた」とのこと。

障害体験とはいいませんが、目の前にしたとき、どう向き合うか?
なんだか、「支援とは?」と姿勢を問われているような実技でした!

ファンコム(株)松尾さん来院!

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ファンコム株式会社の松尾さんが再び。

いつもありがとうございますm(_ _)m

今回は、第35回国際福祉機器機器展HCRでお披露目となった、入力支援型リモコンを、八雲のみんなにも紹介していただけました。

これは単なるリモコンではなく、効率的な環境制御装置!
『あ!これほしい!』
と即座に反応する人も。。。

コミュニケーション支援技術研究会講習会

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11月15日と16日の日程で、コミュニケーション支援技術研究会の第3回となる講習会が兵庫県立総合リハビリテーションセンター(兵庫県神戸市西区曙町1070)で開催されました。

この研究会では、OTに限らず他職種はもちろん、領域が異なる方がコミュニケーション支援をテーマにして情報交換をしています。今回の講習会でも、OT・ST・エンジニアの方からの話題提供がありました。
いろいろな切り口の話がありましたが、やはり支援のポイントは共通になってくる点が不思議に思えました(*^_^*)

コレスペハローワーク fileNo.4

福祉機器の勉強している私たちの先輩にあたる『なべ』さんに、気になる点を聞いてみました。

・現在どんな仕事をなさっているんですか?
「福祉機器開発のモニターをしています。福祉機器を実際に使い、改善点や感想などを企業に伝える仕事です。また最近は、先端科学研究センターで福祉機器についてのミーティングも行っています。ミーティングでは新しくできた製品の情報を提供しています。」
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あらためて、PPSスイッチ

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パシフィックサプライ株式会社から販売されている、PPSスイッチ(「 ピエゾニューマティックセンサースイッチ」)をご存じでしょうか?設置が容易で、多くの人に使ってもらえることをコンセプトに開発された商品です。
PPSスイッチの詳細
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このPPSスイッチは、1ショット出力しかできないとされていましたが、実は裏技的な使い方ができるんですね。じわーっと、弱い力を変化し続けると、長押しもできる。
ということで、実験!

ワンキーマウスを使って、PPSで操作できるか試してみました!

見事操作可能!ちょっとしたコツがあったら使えそうなことがわかりました。でもやはり裏技は裏技。
誤操作が残ります。それでも、こういうことはさわった見なくてはわかりません。自分たちの使い勝手を紹介していくことも必要なのではと感じました。

今年も残りわずか。。。

今年も残りわずか。。とはいえ。まだ2ヶ月間あります。まだまだやり残したことはありませんか?

みんなに、何を目標としますかと尋ねたところ返答はさまざま。
・英語授業
・電動イーゼルの検討
・絵の応募
・福祉機器モニタへの参加
・カレンダー作成
などなどです。年賀状をやらなくてはのいっぺん通りだった昨年と違って個人の目標が変化してきているのがヒシヒシと伝わってきます。
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さて。いままで、このような話題で目標を訪ねても、「こんなことがやってみたい」と発言はあっても結局のところ実行にはいたらないか、最後まで完遂しないまま終わってしまうことがほとんどです。

マラソン選手の43.195キロ。長いですよね(^^;)
スタートから、ゴールだけを考え続けるのはプロの選手といえどもつらいそうです。一定区間ごとに、自分なりの小さなゴールを作っているんですって!(*_*)
その小さいなスモールステップが、気持ちと体力をゴールまで導いてくれるとのこと。

さあ、自分の目標のスモールゴールを決めませんか?
見通しをもつことが必要ですね。

福祉機器ってなあに?第20回勉強会

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みなさん先週は、ほんとお疲れ様でした。参加されたPTOTの先生方も、きっといろいろな印象をもったのだと思いますよ。(^_-)

でも、発表しただけでは、次に繋がりませんよね。そこで、この勉強会を通して、在校生に自分の伝えたかったことを話していきませんか?
今回は、その一回目
「わたしはこれで変わった!!おさむの手動車いす→電動車いすへの気持ちの変化」です。
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車いすチームの発表は、東京大学先端科学技術センター中邑研究室がまとめた「支援機器利用効果の科学的根拠算出に関する研究」で、筋ジストロフィー患者の感じている移動の効力感を、自分のエピソードと照らし合わせて解釈するものでした。

発表資料はこちらファイル 325-3.pdf

学生の「がっきー」くん。先輩の発表を聞いて。。。「うーん。なんとなく・・(^^;)

やはり、最後のスライドにある、僕らにとって手動車いすと電動車いすは同じ乗り物ではなく、質の違う福祉機器かもしれないという点が伝わりにくかったようです。
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バンド練習開始!

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学校祭からデビューした学祭バンド!
今度はオリジナル曲をぶら下げて11月24日(祝日)にライブ。

ただいま猛特訓中!(^_^)v
オリジナル曲目は「虹」作詞は、よなっち。

こうご期待です。

みんなで考えようIT活用支援in大阪

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OT協会主催の『みんなで考えようIT活用支援』が大阪のパシフィックサプライ株式会社本社で開かれました。関西近辺の作業療法士の方の臨床での悩みがあつまりました。
午前中は制度利用・社会資源の話と、スイッチの適合の話題。午後は、グループに分かれてディスカッションでした。

普段、臨床に出てしまうと、なかなかOT同士で相談しあう機会が意外と少ない。同じような悩みに参加された方々も「そうそう」と同じ感じを抱いたようです。

参加したグループでは、パシフィックサプライの関係者が同席されていたので、開発されたPPSスイッチの売り?について聞いてしまいました。(^_^;)
道具に故障はつきものですが、スイッチ類では、やはりコネクタの根本の断線が多いようです。

OTでは、昔から片手でつかう爪切りや、手首に負担が掛からないような道具(自助具)を作成してきました。しかし、最近はPL法の存在により、OTの物作りへの気持ちを冷え込ませているようです。

PL法はユーザーを不当な製品から守ることを目的としています。OTがもし、善意の気持ちを持っていたとしても、中途半端な知識で作成し導入したものが危険を及ぼすことだってあると思います。
十分に留意したうえであれば、必要時にOTがモノ作りをするべきだと感じています。

OTが考える道具の導入は、目的ではなく手段です。導入時のプロセスも通して、利用者と変化を共有します。

同意書をとる。市販製品のちょっとした工夫ならと、個人責任回避の声が聞かれますが、どのような方法を取ろうとも、例えば杖に、ストラップをつけたとしてもそれが原因で転倒などの事故に繋がり
訴訟問題になれば責任を回避できないのです。

個人責任を回避するばかりに、当事者と向き合うことがなくなっては、私たちの支援はなんのために存在するのかわかりません。

汚い・壊れやすいという意見に顕著に耳を傾け、自助具といえども製品評価に留意しつつOTを行いたいと思った研修会でした。

シーティング研修会in徳島

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徳島駅からちょっと郊外にいってみると、大きな柿の実が、オレンジ色の木になっています。北海道ではみられない風景です。所変わればですね。
今回は、徳島県作業療法士協会主催のシーティング中期研修会に参加してきました。
講義の後は、グループに分かれてモジュラー車いすの分解と組み立て。からだの寸法を測って、体に合わせた調整です。

車いすの仕組みを学ぶ良い機会でした。

本番前日!

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いよいよ、明日に迫った、北海道東北ブロックPTOT研修会。
一度こじれた、彼らの絆もここにきて、また一皮むけた感じです。

今日は、お互い発表を・聞きやすさ・わかりやすさ・みやすさの3つの尺度で評価するというもの。
点数が一番多かったチームが当日の発表者になる予定でした。

しかし、先日のリハとはまるで変わりました!
それぞれが自信をもって発表しています!

点数はわかれましたが、どのチームも甲乙つけがたい。

そこで、ジャッチメントの田中先生の独断で、3チームとも明日の発表です。

ザ・スイッチ-FILE02

通常スイッチの適合は、残存機能の評価から始まります。しかし、ただ動けばよい、動きの幅がよいところが一番とは限りません。顔よりも手がよいと、やはり道具を操作するのは手がよいと感じているかたも多いのです。
彼もそんな一人です。

彼は右手の親指がどうやら動かしやすいようです。しかし、親指と手掌面の間が狭く、押しボタン型のスイッチ(スペックスイッチやマイクロスイッチなど)が入りづらくうまくいきません。

そこで、センサー技術を利用した市販スイッチを使うことにしました。候補は次の3つ。
1.ポイントタッチスイッチ
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2.ファイバースイッチ
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3.PPSスイッチ
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どのスイッチも軽い力で操作ができるのですが、どれも長所と短所があります。1と2のスイッチは、任意の位置に動かすことでスイッチに入る仕組みに対して、3のPPSスイッチは、変化量をみています。すまわち、設置が容易で、押しっぱなしにもなりにくい点が優れています。しかし、1ショット出力になるので、スイッチを長押しすることができません。

彼はワンキーマウスユーザーですので、スイッチの長押しが必要です。PPSスイッチを利用するには、制御装置の工夫をしなくてはなりません。

スイッチの適合では、そのあたりを考えていく必要があります。
その後

美術サークル第1回課題感想でーす。

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・先生、今日はありがとうございました。講座はとてもわかりやすく、楽しかったです。
 丸と数本の線で描くのって、実は深いんですね。今日の話を聞いて、周りにある物をよく観察するクセがつきました。(笑)
今後もよろしくお願いします。(byよっしー)

・デザインでの補色について、とても勉強になりました。
この教訓を生かし、つぎの課題に取り組んでいきたいと思います。
今日はありがとうございました。(byたむたむ)

・今日はどうもありがとうございました。色のことについていっぱい知ることが出来ました。
これからもよろしくお願いします。(byおさむ)

ただいま、部員を募集中です。気軽に、OT田中・原田、もしくはお近くの部員まで声をかけてくださいね。
美術サークルでは、来年の展示会への出展を画策中です。。

第1回美術サークル会合

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待ちに待った、美術サークル始動の日がやってまいりました!顧問の先生からの自己紹介に加え、早速、本日の課題、「補色と画面構成」について学びました。
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色の3原色をご存じですか?赤、黄色、青です。これを隣り合わせの例えば、赤と黄色を混ぜたものが「オレンジ」。黄色と青で、「緑」とこの3原色を組み合わせることで様々な色が作れます。
さて、隣同士の色のことを「同系色」と呼ぶのに対して、反対色のことを「補色」というそうです。ちなみに補色の色を組み合わせると、どの色を混ぜてもグレーになるそうです。
この補色。色を効果的に引き出すために用いられます。
セブンイレブンのロゴマーク。緑の背景に赤に7の数字。これは、緑の効果で赤を目立たせる補色の効果です。どう?難しい?
でも、私たちの身の回りにあるデザインの色づかいでは、このように考えられて作られているのですよー。

今回の課題の中にも補色の効果を知らず知らずに用いている方もいました。
詳細はこちら(作品集)

さて、次回は、もっと、効果的に色を使う方法を学びますよ!
いざ、補色マスター!

第2回の課題です。
前回同様に、丸を一つに、線を5本までを使って絵を描いてください。テーマは、今回自分が選んだ反対の意味です。熱い(冷たい)
穏やか(激しい)愛情(憎しみ)秋(秋以外)です。
そうそう、今度は、今回学んだ補色の効果を考えながら描いてみてくださいね。
では、また来週(^_^)v by かっきー。

美術サークル部員募集

ファイル 322-1.jpg美大卒業のすてきな顧問の先生を迎え、コレスペデザイン教室がはじまります。

毎回テーマにそった課題を提出してもらい、個別にアドバイスや基礎のデザインが勉強できる仕組みです。

ただいま、随時部員を募集中です。絵が苦手だけど、もうちょっとスキルをあげたいなど、ちょっとでも絵に関心がある方、この機会に絵の魅力に取り憑かれてみませんか?!(^^)!

第一回目の課題は、「色であそぼう!」です。

・A4用紙一面に、丸一つ、線4つを使って絵をえがきます。
・秋、冷たい、熱い、穏やか、愛情をテーマに描いてください。

29日まで。

福祉機器ってなあに?第19回勉強会

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今回は、「たかし」くんからの話題提供。モノのお金の決まり方について、紹介してくれました。
たかしくんが感じていたのは、もっと時間を大事に使わないとでした。

中学生一日体験

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八雲中学校の学生の見学がありました。どうやら、中学生のうちにいろいろな職業をみておこうとの一環のようです。

どうせみてもらうなら、リハビリスタッフの働き方を観てもらうよりは、実際の彼らに活躍してもらうしかない!

ということで、会社を作ろう会の第2弾の企画は、「中学生に僕らの生活をみてもらおう!」でした。
一人一人が
・福祉機器ハイアンドロー
 :機器の値段を当てるクイズ
・ワンキーマウス対決
・ユーザー補助機能を知っていますか?
・車いすタイムトライアル
・車いすホッケーストラックアウト

ブースをもって、中学生にワンポイント説明をしました。

緊張も緊張!ただでさえ、普段からしゃべる機会が少ないみんな。

それでも、やりきった後には、安堵感と、今度は何をしようとの欲求も。みんな贅沢だー(笑)

福祉機器ってなあに?第18回勉強会

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さて、今日の課題は、「よしゆき」さんから。

下に置いてあるものを、
・棒・テープ・などなどを使って、どうやって引き上げるか?
猿の実験のようですが、立派なこれも学習。

これはどうだろう?あれは?といいつつ、楽しく学んでました(^_^)v

『風歩』

ファイル 321-1.jpg 「障害のある人の本を読んでみない?」と言われたとき、私は正直気が進まなかった。闘病記のようなものは今までずいぶん読んだし、感動したこともあったのだが、キレイな言葉が並んだ本は今はいらないと思ったからだ。しかし、読まず嫌いではせっかくのいい本との出会いのチャンスを逃してしまうかもしれない…と思い、読むだけ読んでみようと借りることにした。
 それが、『風歩』である。
 著者・森山風歩さんは筋ジストロフィーの女性である。年齢も私と近い。そのことで、何か共通点があるかな…と思えた。
 この『風歩』、表紙をひと目見ただけで、インパクトのある本だ。
 彼女自身の顔写真が載っている。キレイな人だと思った。大きく、力強い意志を感じさせる瞳も印象的だ。しかし、その瞳からは一粒の涙が流れている。その涙の理由が気になって、本を開いた。
 最初から最後まで、ガツンと来る内容である。
 まず、辿ってきた道のりが壮絶だ。家族からの虐待、学校でのいじめ…特に、家族からの虐待が書かれている部分は、客観的に読んでいる私にもショックが大きかった。私は当たり前のように家族からの愛情を受けて育ってきた(それでもつらいと思っていた)から、彼女の痛みは文面から感じ、想像することしかできないが、それだけでも心が痛かった。ただ、彼女はその【痛み】に甘んじているような人間ではなく、そこから自分の考えを見つけ、自らを育んでいく力を身につけている。そのせいか、心が痛む話を読んでいても、ショックではあるが、ただ悲しいお話で終わっていない。そこが、個人的には好きだ。
 そして、この本には、世間にありがちな、あるいは私たち当事者が作ってしまいがちな「障害者=困難に負けずに健気に生きる人」といったようなイメージをひっくり返すようなエピソードの数々が書かれている。それは、彼女と同じ「障害者」である私が見ても目を丸くするようなものだ。それらはとてもハチャメチャで痛々しくも見える。だが、誤解を恐れずにいえば、私は彼女のその姿に尊敬や羨望も覚えた。それは、「生き方を自分で選んでいること」、「経験して得たことを、自らの血肉として生かすこと」に対してのものである。私に決定的に足りないものを、彼女は持っている。それが時として自らの肉体的寿命を縮めるような方法であったとしても、私は彼女をすごいと思うし、とても眩しく見えた。
 表紙の彼女の涙には、悲しみや絶望、苦悩が見えるような気がした。あるいは、過去との決別の涙か…読むたびに、その涙の理由が違っているようにも見える。ファイル 321-2.jpg
 この本を読む前に、私と彼女には何か共通点があるかもしれない…などと思っていたが、読み進めるうちにむしろどんどん離れていくような気がした。けれど、彼女の紡ぐ言葉は、痛いくらいに確かな説得力を持って私の中に入ってくる。それは、先述したように、彼女が「生き方を自分で選び」「経験から得たことを語っている」からであると思う。
 この『風歩』は、障害を持たない人たちにももちろん読んでほしいが、障害当事者にもぜひ読んでもらいたいと思う。今までの自分と向き合うきっかけになるはずだから。
風歩

支援技術講義のお知らせ「ミナミナ・ウェカルパ」

11月24日(月曜日祝日)北海道真駒内養護学校で支援技術のイベントがあります。
詳細は以下。
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