3Dプリンタで車いす操作の工夫
イタリアのアシスティブテクノロジーの会社:Bjlive
2017-02-27 21:15
世界には、いろいろな支援機器がありますね。
イギリスの筋ジス患者会の支援機器が紹介されている動画では、車椅子のジョイスティックで操作するマウスが紹介されていました。
Assistive Technology webinar(Muscular Dystrophy UK )
これは、BJOY Ring wirelessという、イタリアの会社の製品です。
特徴的なのは、今もっている車椅子のジョイスティックに取り付けて、ジョイスティック型のマウスにできる点です。
おそらく、加速度センサでジョイスティックの傾きを検知して、それでマウスカーソルを動かしています。国内ではそのような製品はみたことないですねー。(*´ω`*)
この製品以外にも、いろいろとありますよー。ときには、海外製品もチェックチェック!
カタログ
実際に、加速度センサーでのマウスを試してみました。こんな感じですね。
口とほっぺで車いす操作
真ん中?それとも端っこ?
2016-02-24 11:54
皆さんが電動車椅子のジョイスティックコントローラを使うときは、どこに置きますか?左右のどちらかの端っこ?それとも、真ん中でしょうか?
以前、こんなことを聞かれたことがあります。
「脊柱変形のことを考えると、左右どちらかにジョイスティックを置くと、側弯を強めるので、真ん中にコントローラがきたほうがよい」
こんな意見でした。皆さんはどう思われますか?
私たちでも、楽な姿勢を取ろうとすると、寄りかかるところを無意識に探しています。
例えば、背もたれであったり、肘掛け台、または、テーブルに肘をついて座ることもあるでしょう。コントローラが左右の端っこにあると、体が左右どちらかに偏ってしまう。特に、体幹の力が弱くなっている筋ジスのみんなの場合では、そんな理由から上記のような真ん中が良いのでは?という意見でした。
しかし、これに関しては、しっかりと、体幹を支えるシーティングがあれば気にしなくてよいものだと考えています。アームレストにより掛かるよりも、きちんと支持される部分を姿勢保持でつくることが大切です。
ちなみに、ここでいう体の支えとは、体をがんじがらめに倒れないように固定するということではありません。頭と胸部の重さを支える、バランスが取れるポイントをつくることが必要です。この姿勢保持の話はまた別なところで。。
さて、姿勢保持がされていると、コントローラは、真ん中でも端っこでもどちらでもよいのですが、手の変形を強くする二次障害は避けましょう。
写真の彼の場合だと、肘や前腕を持ち上げるだけの力はありません。そのため、ジョイスティックを操作するのは、手首の下を支点として操作しています。これでは、右側へスティクが倒しづらそうです。
ここで、アームサポートの登場です。
ちょっと支えの部分をつくるだけで動きの範囲が広がります。また、もう一つ考えたいのが、コントローラが真ん中でスティックを前に倒すと、手首を反る動き(背屈)の動きが使われます。
筋ジスでは、多用した動きの方向に手が固くなりやすい特徴があります。背屈を強めると、テノデーシス作用といって、指の屈曲を強めてしまいます。つまり、手が開きづらくなり、残りやすい指の動きが、将来、使えない手になってしまうことが予想されます。
筋ジスでは、動けるからこそ、脊柱変形や関節拘縮がおこります。
これは、普段のストレッチなどのリハビリでは防げません。ちょっとした日常での楽をする工夫の積み重ねが必要です
確かに、使えれば別にそれでいいという意見もあるかもしれませんが、より将来にわたって、自分の可能性を広げていくには、道具と体を「楽」をキーワードに合わせていくことも大切です。
電動車椅子を自操しよう!
2016-02-18 20:00
このグラフは、当院での電動車椅子を利用している人の、操作方法をグラフにしたものです。
10代後半から20代前半は、電動車椅子操作の標準コントローラで操作できますが、それ以降は、アームサポートや、小型ジョイスティックやスイッチ操作などの工夫が必要です。
手で小型ジョイスティックが難しくなるのは、手首の動きが固くなったときです。
その際は、操作する部位を変えてみましょう!
DMDでは、顎での操作が使えるかもしれません。
顎での操作をチンコントロールと呼ばれ、頸髄損傷のかたが利用されることが多いようです。
しかし、頸髄損傷のかたは、首を回旋して動きの幅をつくるのに対して、DMDでは、手でのコントロール操作が難しい頃は、首の動きも弱くなっているため、顎の動きだけでは困難です。
そこで、顎の位置よりも、少し上、下唇の動きを利用すると、ジョイスティックを操作できるようになります。
この顎+下唇操作では、頭部がしっかりと固定されていることが条件です。また嚥下状態にも左右されますので、導入は、リハビリの先生と相談してくださいね。(・_・)
きまぐれぐーたkid’s:体重をはかる
きまぐれぐーたTV14:この幅!通れるかな?チャレンジ
その作業姿勢大丈夫?
きまぐれぐーたTV 6回目 車いす操作を紹介
きまぐれぐーたTV 3回目 (株)今仙技術研究所 簡易1入力装置(SOID)を紹介
2015-06-02 14:00
本日は、日頃よりお世話になっている、電動車いすメーカーの(株)今仙技術研究所の新しい入力コントローラのSOID(ソイド)を紹介!
ジョイスティックが難しくなると、スイッチでの操作に移行チャレンジになります。今仙からは、従来より8方向・4方向・1入力と3タイプの選択肢があります。
スイッチの入力では、利用できるスイッチの数が少なくなるにつれ、正直、操作性の自由度も低下してしまいます。
ですが、それでも利用できるスイッチが1個や2個と限られ、安全に車いす操作が行いたい場合にでは、1入力タイプのコントローラも選択肢の一つになると思います。
今回リニューアルした、簡易1入力装置は、これまでのタイプよりも格段に利用しやすくなっています。